こんにちは!
夫婦仲改善コーチのかな(@kana_smile.fufu)です。
『アナと雪の女王』の見どころといえば!
エルサが「ありのーままのー♬」と歌いながらキレイになっていく所ですよね。
みなさんはこのシーンを見て、何を感じましたか?
SNSを見ていると、見る人によって解釈が大きく分かれているようです。
- 自分を解放して自分らしくキレイになっていく素敵な曲
- 辛いことがあっても、前向きに頑張ろうと思える曲
- 自分を正当化して生きていこうとする悲しい曲
- 自分勝手で他のことを気にしない、わがままな曲
今回は『アナと雪の女王』を振り返りながら、ありのままでは「真実の愛」を遠ざけることについて解説していきます。
では、いきましょう!
「Let It Go」は「ありのままの」ではない
英語の歌を日本語吹き替えするのは、音節的にどうしても本来の意味を縮小したり、アニメの口の動きにも合わせる大変困難なお仕事です。(翻訳家さんたちにリスペクト!)
それを踏まえた上で、英語そのままの直訳を見てみるとまた違った発見ができて、映画の面白みが増します♬
「ありのままのー」だと前向きに歩き出す印象ですが、英語の直訳を見ていくとエルサが人間(理性)を捨て、本能のままにモンスターになっていく過程を歌っています。
そもそも肝心の「Let it go」の意味は何なのか、例文で説明します。
A:先週さぁ、彼女に振られたんだよ。もう何度も電話してるけど出てくれなくてさ…。
B:「You should let it go.」もう(彼女のことは)忘れろよ
A:「But…, I can’t let it go」でも、(彼女を)諦められないよ…
「Let It Go」はつまり、「It(それ)」をもう諦めよう、忘れよう、断ち切ろう、もうどうでもいい。
という「過去を捨て去る」というニュアンスです。
エルサが捨て去りたい「It」とは?
それは「エルサが今まで必死に頑張ってきた努力」を指しています。
つまり、エルサは今まで親の言われた通り「いい子」で「我慢」してきた。
でもみんなはわかってくれなかった、もういいや、もうどでもいい・・・
降り始めた雪が足跡を消していくというシーンは、自分のしてきた努力も消えていく儚さを重ねて演出しているようでとても印象深いです。
「いい人」はなぜ苦労ばかりで報われない?
先に「いい人」を定義しておくと、他人の軸で判断する「自然体ではない人」「矛盾がある状態」のことをいいます。
結論から言うと、「いい人」は「真実の愛」ではないので一時的な幸福感は得られても、永続的な幸福感は残念ながら得られないのです。
わかりやすく比較表にしてみました。
「いい人」が「相手のため」と信じて努力すると、相手に依存されてしんどくなったり、我慢が限界を迎えて相手と衝突や絶縁などを繰り返します。
そうなる理由は、自分の内にある「条件付きの愛」に自覚できず、相手が悪いと思ってしまうからなのです。
その思考が無意識で周りを傷つけ、自分も破滅させていってしまうのです。
「いい人」は周りを不幸にし、自分自身も破滅する
「いい人」が「無条件の愛(真実の愛)」に出会ったら、ハッピーエンドーーー!!
とは残念ながらいきません。逆に苦痛を感じます。。
「無条件の愛」は「いい人」の矛盾部分を表面化させてくれる役割をしますが、「いい人」にとってはそれが「愛」とわからず「攻撃」と歪んだ捉え方をしがちなのです。
そしてエルサのように「自分は否定された」「バカにされた」と感傷的になって、自分被害者劇場が開幕してしまうのです。(周りの時間や労力を奪うだけで誰も得しませんよね。。)
英語の和訳を見ると、「神様だけが頑張ったって知ってる」と言っています。
つまり言い換えると、「神以外は誰も私のことをわかってくれなかった」。
さらに深掘りすると、「わかってくれる」と期待して努力したのに、相手は期待通りの反応ではなかった。
(私の努力、ムダだったじゃん!怒)
なんと「相手のため」と思ってたことは、実は「相手をコントロールするため」の努力だった。というホラー!
「わかってほしい」が強くなる相手にほど、「愛されにくい態度・行動」になり「真実の愛」を遠ざけてしまう。
これが「いい人」が苦労しやすい理由です。(これ映画だけじゃなくて、リアルあるあるですよね。。)
「真実の愛」とは、結局なに?
「真実の愛」だけが、エルサの呪いにかけられたアナを助けられる。というのがこの映画のテーマ。
アナが「愛がなにかわからないの…」と言う問いに、オラフはこう答えます。
自分よりも相手のためを想うこと
『アナと雪の女王』オラフのセリフより
自分を犠牲にしてでもアナを温めたオラフ
「アナを助けたい」という純粋な心だけで行動しています。
オラフ自身は、火で溶けて消えかかっているのに。。(抱きしめたいー!)
最後まで想い続けてくれたクリストフ
途中で困難があってもアナを見捨てたり諦めたりせず、最後までアナに協力的だったクリストフ。
アナが婚約者の元に帰っても、クリストフは「努力したのに、なんでわかってくれないんだよ!」と相手を責めたり見返りを求めたりしません。
ただ純粋にアナの役に立ちたかっただけなのです。(かっこよすぎー!)
自分の身を投げ出しエルサを守ったアナ
アナは「エルサを守りたい」その一心で、自分を犠牲にしてでも「愛」に生きることを選びました。
アナこそが「エルサの凍った心」を溶かしたのです。
エルサの涙がアナを救ったように見えますが、実はアナの「真実の愛」が自分自身を救ったのだと私は思います。
今までのディズニー映画は「白馬の王子さまが助けてくれる」(頑張っていればいつか誰かが助けてくれる)という理想論でした。
それをこの映画では見事に裏切り、自分を救えるのは結局自分しかいない。という現実を、現代の私たちに教えてくれているのかもしれません。
まとめ
- 「真実の愛」は、自分よりも相手のことを想うこと
- 「真実の愛」は、見返りや損得を求めない純粋な心のこと
- 「真実の愛」は、相手を最後まで信じ抜くこと
「ありのままで」は日本語吹き替え版だと前向きな曲に聞こえますが、実は後ろ向きな曲だったと知ってまた作品を観てみると更に面白いと思います。
「理性」VS「本能」になりがちですが、どちらもバランスが大事だとこの映画から学べると思います。
『アナと雪の女王2』があるそうですが、もう観ましたか?(わたしはまだ…ToT)
この映画では最後の終わり方が「違和感」しかなかったので、早く「2」観たいです!
また面白い映画や作品などあれば、是非教えてください!
この記事が少しでもあなたの夫婦仲改善のヒントになれば嬉しいです。
今日も素敵な1日になりますように♡